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PT・OT・STの職務経歴書~書き方完全マニュアル~

職務経歴書は、過去の職務経験及び従事した職務の内容を、具体的に記載した応募書類です。応募先によっては不要とされるケースもありますが、大抵は履歴書とセットで提出を求められます。今回は、PT(理学療法士)・OT(作業療法士)・ST(言語聴覚士)さんに向けた職務経歴書の書き方について、詳しく説明していきます。

職務経歴書と履歴書の違いって?

学歴や職歴などを端的にまとめた履歴書と比べると、職務経歴書は応募先に対しての自己PRを目的とした書類と言えます。あなた自身が今まで携わってきた仕事内容や成果、これまでの勤務先の情報を分かりやすく記入することで、実務的な能力や知識などをアピールすることができます。PT・OT・STといったリハビリ職に関して言えば、職場(病院や施設など)の業務形態や仕事内容が幅広いこともあり、過去にどのような環境で活躍していたのか、どのような仕事に携わっていたのかを正確に伝えることができる職務経歴書が完成できるか、といったところがカギとなるでしょう。

職務経歴書作成時のポイントとは

①職務経歴書の基本フォーマットについて 履歴書と違い、職務経歴書には決まった書式がありません。基本的にはA4用紙で1~2枚、多くても3枚程度にまとめるのが一般的とされています。記載方法に関しては、職歴を時系列的にまとめた編年体、またはプロジェクト単位でまとめるキャリア式といったものがあります。なお、履歴書を書く際には手書きの方が良いとされておりますが、職務経歴書に関しては、パソコンで作成するのがよいでしょう。修正も容易になりますし、PCスキルをアピールすることにも繋がります。
②誤字・脱字や基本的なミスはNGです! 当然ですが、誤字・脱字やビジネス文章になっていない、といった基本的なミスはNGとなります。手書きであれば、修正テープや修正液などではなく、ミスしたら必ず全て書き直しましょう。
③勤務していた職場や仕事内容は詳細に書きましょう! 履歴書のように、職歴に正式な病院・施設名を書くだけでなく、勤務先の業態や利用者数、スタッフの人数なども正確に記入していきます。仕事内容も、何を担当していたのか、役職はといったように、正確かつ分かりやすく応募先に伝えることが大切です。
④実績や評価なども具体的に! あなたが今までの職歴で、どのような評価を得てきたのか、実績や成功体験などといったことは、自己PRに繋がりますので必ず書くようにしましょう。評価された要因から結果まで、具体的な数値などを挙げて記入するように心掛けましょう。ただし、応募先が求めていないスキルや知識を強調しても、あまり意味がありません。採用担当者の視点に立った気持ちで、応募先が求める人材であることをアピールすることが大切です。

職務経歴書の書き方

ポイントを確認したところで、実際に職務経歴書の一例をご覧頂き、具体的な書き方を解説していきます。上述しましたように、職務経歴書には決まった書式などはありませんので、一つの例として参考にしてみて下さい。

①日付・氏名欄 日付は、メールで送るのであれば送信日を、郵送する場合はポストに投函する日、面接に持参する場合は面接の日を記入するようにしましょう。日付、氏名は右寄せが基本です。
②職歴要約 今までの職歴の概要を記入していきます。ここではなるべく簡潔に、かつ事実に基づいた経歴を書いていくことが重要となります。基本的には3~4行程度が良いとされておりますので、採用担当者の目を引こうとして、長文になってしまうことは避けましょう。転職回数が多い場合は、最初に入職した病院または施設と、現在の勤め先を書くようにすると、長い文章にならずに済みます。その場合は当然情報量も薄くなりますので、バランス良く情報を書いていくことが大切です。
③職務経歴-勤務先情報- 勤務先の情報(病院施設名・病床数・利用者数等々)や就業期間などを正確に記入します。
④職務経歴-業務内容- 特に重要な項目になりますので、出来る限り詳細かつ多くの情報を盛り込んでいくようにしましょう。担当した業務や、実施したことや経験したこと、スキルなどを箇条書きで記入していきます。
⑤資格等 保有している資格など、略さず正式名称で記入します。自動車免許や民間資格等、とくにリハビリ職に役立つものであれば、積極的に書いていきましょう。取得年月は、それぞれの証書に記載された年月になりますので、確認した上で、取得した時系列順で書くようにしましょう。
⑥自己PR 履歴書と比べると、自己PRの項目を詳細に書いていけることが職務経歴書の特徴の1つと言えます。ここでは、作業療法士が医療分野から介護分野へ転職するという前提で、自己PR例文を挙げてみました。ポイントは、今までの経歴と得たスキル・実績などを具体的に記入し、採用担当者が納得のいくような転職理由なども盛り込んだ文章を書いていく、といったことです。さらに、転職先でどのような仕事がしたいのか、どのようなセラピストを目指しているのかといったような、今後のキャリアプランも含めて、こちら側の熱意を伝える文章を心掛けるようにしましょう。

職務経歴書完成!でも最終チェックを忘れずに!

これまで説明してきたことを踏まえて、最終的なチェックは忘れずに行いましょう。推敲を重ねることで、採用担当者に伝わりやすい、まとまった文章になっていきます。体的な書き方を解説していきます。上述しましたように、職務経歴書には決まった書式などはありませんので、一つの例として参考にしてみて下さい。

最終チェック項目

☑誤字・脱字はありませんか?

☑枚数は1~3枚で収める

☑サイズはA4

☑一人称は使いません

☑勤務先の情報は正式名称・正確な数を記入

☑業務内容などは、箇条書きでまとめる

☑実務的な能力や、職場内での取り組みなどもしっかりと記入する

☑自己PRは経験や実績などをしっかりアピールし、熱意が伝わるような文章にする

まとめ
リハビリ職の職務経歴書も、他の職業と同じく、正確な情報を簡潔かつ詳細にまとめて、しっかりと自己PRできるような書類にすることが大切になります。履歴書と同じような内容になってしまっては意味がありませんので、詳細な仕事内容や具体的な数字など、あなたの強みや経験をしっかりと盛り込んでいきましょう。今回の記事を参考にして、あなたの魅力が採用担当者にしっかり伝わるような職務履歴書を作成しましょう!