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PT・OT・ST(リハビリ職)向けの面接対策をご紹介!

一般的な会社と同じく、リハビリ職(PT・OT・ST)が転職・就職をする際に、“面接”は避けては通れない関門となります。
今回は、実際の面接ではどのような質問をされるのか、社会人としてどのようなマナーに気を付ければいいのか、といったことを具体的に解説してきます。

面接の事前準備について

リハビリ職であっても、基本的には社会人としての最低限のマナーは当然求められます。応募先の情報について、出来る限り調べておくことや、自身のキャリアを改めて整理した上で、志望動機を明確にする、身だしなみのチェック……とやるべきことはたくさんあります。あなたが理学療法士として、または作業療法士、言語聴覚士としてどれほどの熱意を持っていても、面接時に悪い印象を持たれてしまっては元も子もありません。事前準備を怠ることなく、しっかりと対策を講じた上で面接に臨みましょう。

面接前に~応募先の情報収集を忘れずに!~

転職・就職を希望している病院や施設についての情報収集は、必ず行いましょう。知っておきたい情報は、病院・施設の方針や理念であったり、診療科目といったように様々です。
どうして当院(施設)を志望したのか、といったことは必ず面接の時に質問されますので、応募先の情報を事前に知っておくことで、たとえば「貴院の掲げる~という理念に共感しました」といったように、具体性のある返答が可能となります。また、応募先がどのような職場なのかを知っていくことで、そこで自分がどのようなリハビリ職になりたいのか、どういった貢献ができるのか、といった自己PRに繋げることが可能となります。

面接会場には早く着きすぎてもNG?

当日は面接会場に早めに着いておく、というのは社会人として当然のマナーです。とはいえ、早く着きすぎても応募先の迷惑になってしまいますので、基本的には約束した時刻の10分前を目安にしておきましょう。早く着いてしまった場合のことを考えて、時間潰しが可能な場所を事前に調べておくといいかもしれません。面接会場が全く土地勘のない場所であったり、お住いの地域から遠く離れた場所にある、といった場合であれば、前日に近隣のホテルに泊まるといったことも検討しましょう。可能であれば、一度応募先の下見に行ってみることをおススメします。

面接時の話し方にも注意!

最低限の敬語は必須になりますので、自然に話せるようにある程度の練習をしておきましょう。自分では分かっているつもりでも、日ごろあまり使わない表現、たとえば「貴院」といったような言葉が、スムーズに出てくるようになるのは意外と難しいものです。一人称は基本的に「私(わたし、わたくし)」となります。くだけた表現は出来る限り避けるようにしましょう。

身だしなみについて

病院・施設問わず、面接時にはスーツ着用が基本となります。派手な髪型やネイル、アクセサリーなどは当然NGですが、とくに女性に関しては、メイクも過剰にならないように気を付けて、出来る限り清潔感を重視した身なりで面接に臨みましょう。

面接本番!リハビリ職の面接でよくある質問って?NG・注意点も解説!

それでは、実際に面接ではどのような質問が多いのでしょうか。リハビリ職であっても、一般的な企業と比べて、採用面接の質問内容に大きな違いがあるということはありません。
面接する側が一番チェックしているのは、応募者の「人柄」であったり、「リハビリ職としての価値観」といったようなことです。「この人と一緒に働きたい」と採用担当者に思わせることが必要になりますので、しっかりとした挨拶や笑顔といった基本的な態度を忘れないようにしましょう。リハビリ職はコミュニケーション能力の高さが重要な職業ですから、そういった細かい点でアピールすることが可能となります。それでは、具体的な質問例をみていきましょう。

質問① 自己紹介をお願いします
面接の導入部分のような質問です。ここでスムーズに答えることができれば、緊張も和らぎますし、その後の面接も落ち着いた態度で臨むことができますので、事前にシミュレーションしておくとよいでしょう。第一印象が大切なので、明るく、適正な声の大きさ・トーンを意識しましょう。
注意点としては、なるべく簡潔に短く話すといったことです。自己PRなどは後に質問されますので、まずは自身のプロフィールを端的に理解してもらうような内容を心掛けましょう。
質問② これまでの職歴を教えてください
職歴やキャリアについての質問では、携わってきた業務内容や役割を応募者がどれだけ理解しているのか、履歴書や職務経歴書では伝わり切らないスキルなどを、採用担当者は確認しています。応募先にとっては、採用するか否かの重要な判断材料になりますので、機械的に今までの職歴を答えるだけではいけません。また、応募先にこれだけの貢献が可能であると伝えることも重要になりますので、先述した事前の情報収集を含めて、あなたが今まで得た経験やスキル、仕事に対する価値観を整理した形で答えられるようにしましょう。その内容が、応募先が求めている人材と合致するようなものであれば、更に好印象を得ることができるはずです。
質問③ 現在の職場を退職する理由を教えてください
転職する場合であれば、前職を退職した理由は必ず聞かれます。退職理由は人それぞれになりますし、人間関係の悪化であったり、待遇面での不満という方も多くいるでしょう。とはいえ、そういったネガティブな理由を正直に話すのは、基本的にNGとなります。事実であったとしても、前職の悪い面を強調してしまうなどすると、「うちでも同じような不満を抱くかもしれない」などと採用担当者に疑念を抱かせる要因となります。一例として、たとえば前職で学んだことを活かして、キャリアアップに繋げる為に転職を希望した、といったようなポジティブな理由を述べると好印象です。また、ワークライフバランスを重視した理由を述べる場合には、自身の体験を絡めて、説得力のある内容にすることを心掛けましょう。
どちらにせよ、後ろ向きな理由ではなく、あくまで前向きな理由に昇華することが大切です。
質問④ 志望理由を教えてください
この質問では、「どうして他ではなく、この病院(施設)で働きたいと思ったのか」という、応募者の意図や熱意を確認しています。淡白な、定型文のような内容は印象に残りません。ここでも、事前の情報収集が役に立ちます。応募先の理念や方針、取り組みなどを理解し、応募者が今までの職歴を活かして、リハビリ職としてこれだけの貢献が可能になるといったことを、しっかりと伝えるようにしましょう。
また、応募先ならではの魅力や共感したポイント、といったようなことも盛り込んでいくようにすると、本気度や熱意がより応募先に伝わります。
質問⑤ あなたのキャリアプランについて教えてください
キャリアプランについては、あなたが今後どういった働き方を希望しているのかを話します。応募先の方針・取り組みと、あなたが達成したい目標の為の働き方とが合致していれば、長期的に働いてくれそうだと判断してもらえるでしょう。将来的に独立を希望している、といったような、退職が前提であるかのような目標を話すことは極力避けましょう。
質問⑥ あなたの長所と短所を教えてください
この質問の意図としては、応募者が客観的に自己分析ができているのか、性格や人柄が職場の雰囲気とマッチしているか、といったことを採用担当者は確認しています。とくにリハビリ職は人と人との交流が重要な職業になりますので、スキルや経験と同じくらいに大切な選考基準であると言えましょう。ポイントとしては、前職の経験と絡めつつ、応募先にとってメリットに繋がるような自身の強みを分かりやすく伝えることが必要です。短所に関しては、とくに先程述べた客観的な自己分析にも絡んできますので、まずは端的に結論を述べた上で、短所を克服するためにどのような努力をしているか、といったことも話していくと印象が良くなります。また、あくまで応募先に関わる内容になるように意識することが重要です。仕事と関係のない長所・短所を話しても、質問の意図が分かっていないのではと理解力を疑われてしまいます。
質問⑦ 何か他に質問はありますか?
いわゆる「逆質問」も、面接の場でよく聞かれます。注意点としては、事前に調べれば分かるような質問はNGです。勉強不足であると判断されてしまいますので、調べても分からなかったことなど、あくまで仕事内容に関わる事柄について質問するようにしましょう。応募先への理解を深めようとする姿勢などが伝われば、あなたのやる気と共に、自己PRにも繋がります。
自由度が高い質問であるからこそ、最後まで手を抜かず、上手く自分をアピールできるように心掛けましょう。
まとめ
繰り返しになりますが、リハビリ職であっても、採用面接に一般的な会社との大きな違いなどはありません。社会人としての常識的なマナーは当然求められますし、今回説明してきたような事前準備は必ず行うようにしましょう。一番大切なのは、あなたのやる気や熱意、どのようなセラピストとして活躍したいのか、といったことを、あなた自身の言葉でしっかりと伝えていくということです。今回の記事を参考にして、自信を持って面接に臨めるように準備を進めていきましょう!