作業療法士は2000年代から急増しており、全国の有資格者は約8万人、男女比率は男性が36%、女性が64%という統計から、女性に人気の職業といえます。平均年齢は30代前半と、若い世代が多く活躍しています。
厚生労働省のデータによると平成28年度の平均年収は約406万円となっています。日本の平均年収の410万と比較すると、平均的な水準といえますが、医療・福祉分野における男女計の全国平均年収は約393万円となっている事から、作業療法士の平均年収は医療業界全体の平均よりも上回っていることがわかります。まだまだ認知度の低い職業といえるかもしれませんが、高齢化社会が加速している事で、今後の需要はますます高まってくることが予想されており、活躍場所も増加傾向にあるので、将来性は明るいといってもよいでしょう。
作業療法士は基本的に病院のリハビリテーション科などの医療機関が就職先として一般的でしたが、現在では訪問リハビリテーション科や福祉施設や教育機関などでも働けるようになっています。特に作業療法士は精神障がいも仕事領域に含まれることから活躍の場は今後も増加していく傾向にあるようです。
しかし全国的に作業療法士の数は増えてきてはいますが、現場からはまだまだ足りないという声もあるようで、実際に求人の数は多くなっています。作業療法士の仕事は安定性とワークバランスの維持、将来性という観点から、女性も活躍しやすく大きな魅力のある仕事といえるでしょう。作業療法士を目指している方は、は需要が高まっている今がチャンスです。