病院とは、医師や歯科医師が特定多数の人に対し医療行為を行う場所であり、病床数20床以上の入院施設を持つことが定義されています。日本では明治1年に設立された「大病院」から始まったといわれています。病院では基本的には診療部門、看護部門、医療技術部門、事務部門の4つから成り立っています。高度な医療が行えるように、医師を始めとしたスタッフに人数や設備など、様々な基準が設けられています。全国の病院数はおよそ7,300軒で、人口10万人あたり5.8軒となっています。
病院数が最も多いのは高知県であり、2位、3位に鹿児島県、徳島県と続きます。日本では、医療の普及の影響もあり、病院で一生の最期を迎える人が増えてきています。また、人間が生まれる場所(出産)でもあります。しかし近年では、医師不足問題や労働環境問題、診療報酬の問題など、多くの課題を抱えています。
病院での就職を目指す方は多いと思われます。病院で就職することのメリットは、研修会やセミナーが頻繁に行われるため、幅広い医療の知識が得ることができます。このことからスキルアップやキャリアアップを目指している方には最適な環境といえます。理学療法士としての目線では気づけない点があっても学びを得ることができるのも、他部門の多い病院ならではの特徴です。
また、規模の大きい病院では、給与も安定していて、福利厚生などの待遇面が高水準の場合が多く、長く働きやすい傾向があります。また、設備やシステムのレベルが高く、仕事をしやすい環境が整っている病院も多いようです。研修会や勉強会が多いため、勤務時間外に時間が取られしまうことも多いようですが、病院に就職することは、ご自分の成長に大きな影響を与えることは間違いないでしょう。